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リハビリ9月コラム♬

2026/9/10
皆さんこんにちは!朝夕の風に涼しさを感じる季節の変わり目は、いかがお過ごしでしょうか。
当施設の近くでも秋の虫の声が聞こえるようになってまいりました。
ただ季節の移り変わりは風情があって心地よい反面、私たちの「睡眠」や「からだの調子」には意外と大きな影響を与えます。

「最近、夜中に何度も目が覚めてしまう」 「朝早く起きすぎて、日中に体がだるい」 「眠れないから、つい布団の中に長く入っている」

この時期になると利用者様やご家族からこのようなご相談が増えてきます。 実はシニア世代の睡眠の変化は、足腰の筋肉の衰えや夜間の「転倒リスク」と深く結びついていることをご存じでしょうか?


今回は季節と睡眠の関係をはじめ、睡眠薬が運動機能に与える意外な影響、そして今日からできる転倒予防の知恵についてお話しします。

1. 季節の移り変わりと「8時間睡眠の誤解」
秋から冬、あるいは春から夏への移り変わり時期は、日照時間(日の長さ)や気温が大きく変化します。人間の体内時計は「朝の太陽光」でリセットされますが、日照時間が変わると夜に眠気を引き起こすホルモンの分泌リズムが乱れやすくなります。
「若い頃のように8時間ぐっすり眠りたい」とおっしゃる方も多いですが実は加齢に伴い、人間の睡眠構造は自然と変化していきます。実は65歳以上のシニア世代の平均睡眠時間は「約6時間」です。
深い睡眠が減り浅い睡眠が増えるため、夜間にトイレで起きたり音が気になったりするのは、体の自然な現象なのです。

2. 睡眠薬(眠剤)と運動機能・転倒のリアルな関係
「眠れないから睡眠薬を飲んでいる」という方もいらっしゃるかと思います。適切な服薬は大切ですが、リハビリスタッフが最も警戒しているのが「睡眠薬による運動機能への影響と転倒事故」です。
睡眠薬には、主に2つの注意すべき作用があります。
① 筋弛緩作用(筋肉の力が抜ける)
お薬の成分によって、全身の筋肉の緊張を緩める作用が働きます。そのため、夜間に尿意を感じて起き上がった際、膝の力が抜けたり踏ん張りが効かなくなったりして、もつれて転んでしまうケースが非常に多いのです。

② 持ち越し効果(翌朝のふらつき)
高齢になると、お薬を体内で分解して排出する機能がゆっくりになります。その結果、翌朝まで薬の効果が残り、「朝起きたときに頭がボーッとする」「足元がふらつく」といった現象が起こります。

※ご自身でのお薬の中断は大変危険です!
「転倒が怖いから」と自分の判断で急に睡眠薬をやめると、強い不眠の再発や激しい動悸・不安感が現れることがあります。お薬の量や種類を見直したい場合は、必ず主治医の先生や薬剤師さんに「朝ふらつく」「夜間のトイレで足がもつれる」といった症状を伝えてご相談ください。

3. リハビリ職がおすすめする「ぐっすり&転倒予防」5つの習慣
お薬だけに頼らず、自然な眠りを取り戻して足腰を守るために、今日からできる5つの生活習慣をご紹介します。
1.朝起きたら、まずカーテンを開けて光を浴びる
体に「朝が来た」と教えることで、約15時間後に自然な眠気が訪れます。
2.日中に「しっかり体を動かす」
お散歩やデイサービスでの運動、家事などで日中からだを動かすと、夜の深い睡眠が増え、足腰の筋力も維持できます。
3.ベッドで過ごす時間を「最長8時間」にする
「寝床=眠る場所」と脳に認識させることが快眠のコツです。眠くないときは一度布団から出て、静かな場所で過ごしましょう。


おわりに
睡眠は、心と体の疲れを癒やす大切な時間です。しかし「眠らなきゃ」と焦るあまり横になる時間が長くなるとストレスになりますし、強いお薬に頼りすぎて転倒してしまっては本末転倒です。
「朝のふらつきが気になる」「夜間のトイレ移動が不安」「どんな運動をすればいいか分からない」など、気になることがございましたら、いつでも当施設のリハビリスタッフまでお気軽にお声がけください。
しっかり動いて安全にぐっすり眠り、元気に季節の移り変わりを楽しみましょう!
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